仕事を楽しむ
働きやすい職場作り。それには、ワークライフバランス、職場の雰囲気、公正な人事評価、社員教育、法令遵守等の多面的な配慮が必要。
でも「働きやすい職場作り」という言葉自体が、実は仕事は苦しいものだという含意を内包している。
仕事は楽しいものであるということを認めるところから始める。
では楽しいとは、どういう意味か?こういうことが実際にある筈。
- 挑戦する高揚感
- 困難を克服し何かを成し遂げた達成感
- 自分はできると感じる有能感
- 共同作業の喜び
- 創造の充実感
- 顧客から感謝される満足感
こういう喜びを求める心(内発的動機)があるのを認めて、仕事は楽しいと思うことが出発点。
報酬が多ければ多いほど働くは嘘?!
これまでは、仕事は「金のため」という外発的動機に基づくという考えに支配されていた。報酬が多ければ多いほど人は働くという考え。
しかし最近の実証実験の結果、単純作業でなく、いくばくかでも創意工夫を伴う仕事の場合、仕事の対価として報酬を与えることを約束すると、その仕事の質やスピードにマイナスの影響がもたらされるとの見方が強まっている。
なぜか?心の生き生きとした働きが必要な仕事のおいて、内発的動機が重要。内発的動機が働くための最も重要な要素は自律性、つまり人から強制されてやっているのではなく、自分から進んでやっているのだという感覚。
だが、仕事が「金のため」と思った瞬間、人はこの感覚を失う。内発的動機が締め出される。
グーグルは勤務時間の20%は通常の業務でなく、自分のやりたいことをやる。その中から新しいサービスが生まれている(グーグルニュース、Gメール等)。
日本企業の経営陣は、内的動機から発揮される社員の自律性を、心から認めることができるか?
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