それでは9/19の最マーケット新情報をもとに今後の日経平均の動きを予想していきましょう。
現在の米国株市場は、主要3指数(S&P 500、ダウ、ナスダック)が再び過去最高値を更新する強気相場にあります。
しかし、この華やかな上昇相場は、金融緩和への期待に支えられている一方で、多くの歪みと潜在的なリスクを抱えています。
この相場の背景と特徴、そして今後のリスクを3つの柱でご説明します。
1. 利下げ期待が牽引する「歪んだ」ラリー
現在の最高値更新の最大の要因は、FRBが景気を冷やさず、加熱もさせない「軟着陸」を意識しています。
年内に追加利下げを想定しているという見方が市場に広がっています。
市場はこれを「利下げ懸念」ではなく「利下げ追い風」と捉えています。
しかし、このラリーには大きな歪みがあります。
• 牽引役の偏り:
上昇を主導しているのは、AppleのiPhone 17シリーズ好調や、Oracle、MicrosoftなどのAI・クラウド関連の巨大テック企業や大型株が中心です。
• 中小型株の出遅れ:
一方で、中小型株のラッセル 2000は下落しており、恩恵を受けていません。
• バリュエーション(割高感):
S&P 500の予想PERは22倍と、過去平均の16〜17倍を大きく上回っており、割高な水準にあります。
2. バブルの様相を呈する「テーマ株」の急騰
利下げ環境は「次の成長株探し」を加速させ、量子コンピューター関連が最大40%の上昇を見せるなど、馴染みの薄いテーマ株が爆発的な上昇を記録しています。これは、過去のITバブル前夜(1990年代後半)と似た現象です。
投資家は、株価の上昇を享受しつつも、心の中では不安を感じています。その証拠に、株も安全資産である金も同時に高値圏で買われ続けている状況です。これは、投資家が強気を装いながらも、インフレや景気後退へのヘッジを強化している「バブル疲労」の心理を反映しています。
3. 楽観的な株式市場と慎重な債券市場のギャップ
市場には、利下げへの期待と現実の間にギャップが存在します。
• 金利の矛盾:
FRBが利下げを発表したにもかかわらず、米10年債利回りが上昇しているのは、債券市場が急激な利下げよりも慎重なペースを織り込み始めたためです。
• 「悪い利下げ」のリスク:
利下げは本来追い風ですが、現在の失業率が4.3%に上昇している状況 は、利下げが景気減速を恐れた「景気悪化のサイン」として機能する「悪い利下げ」になるリスクも示唆しています。
• 政治・規制リスク:
米中首脳会談(TikTok売却交渉)の不透明さ や、政府閉鎖リスクの先送り、さらにはSECが検討する四半期決算から半年決算への移行案(投資家への情報開示の減少) など、政策や地政学的な不安要素が相場を不安定にさせています。
まとめ
現在の相場は、利下げという金融面の安心感という燃料によって走っていますが、構造的なリスクや心理的な矛盾を抱えたままです。
投資家には、利下げが「株価の燃料」なのか、それとも「景気悪化の麻酔」なのかを冷静に見極め、リスク分散や現金余力の確保によって柔軟に対応することが求められています。

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